【ネタバレ有】映画「君の名は。」の感想。新海誠監督、天才か(これが言いたいだけ)
公開日から3日後と、比較的早いタイミングで観たにもかかわらず、記事にするには遅すぎてる感じが否めませんが、書こうと思ったのがこのタイミングだったので書きます。
以降、ネタバレが目的ではありませんががっつりネタに触れて感想を書くので、これから映画を鑑賞予定の方はご注意ください。
観ようと思ったきっかけは、友達のツイート
「君の名は。」を公開初日に観た友達の、鑑賞後最初のツイートが、
「やはり新海誠は天才だった」
のひとこと。
彼女はハマった映画は何回も観に行くタチなので(同級生は9回見て、DVDを買ったらしい)、ちょっと映画自体気になってたし、ちょうど会う予定だったし、「金曜、一緒に行かない?」と声をかけたら即OK。
(本件とは関係ないけど同級生もよかったですよ)
4回目の鑑賞になる友人と、初見のわたし
ということで、さっそく公開3日目の金曜の仕事帰り、川崎のチネチッタのレイトショーで落ち合いました。
3日目で4回目ってことは、すでに日に2回観た日があるのかよ。なんなんだよ。
友人「いやー双葉ちゃんの感想が気になる。聞きたいわぁー」
私「正直まだCMも見たことないんだけど、twitter見てたらみんなが話題にしてたから気になってたんだー」
友人「母とも見たんだけど、今日双葉ちゃんと行くって言ったら、母も双葉ちゃんの感想が気になる!って言ってたよ!」
私「???映画楽しみだなー」
夕飯食べてからだったので、飲み物だけ買ってスクリーンへ。
まんなからへんのいい席。
お隣には仕事帰りっぽいがたいのいいお兄さんおひとり。
鑑賞中
おぉお……空綺麗…映像美……
………
……
あっただの入れ替わりネタじゃないんだ!?こんなハラハラさせちゃう!?あらあら!?
……
…
…ぐすっ……
………
ずびっ…ずびび……
……
…
「おわり」(突然のジブリテキスト感)
【感想①】私が新海誠監督に天才を感じたポイント
友人「はー………(4回目の涙)」
私「…ねえ、さっそくだけど私が感じた天才ポイント語っていい?もうこれ。ぜったいここで誰しも天才感じたって思う」
友人「聞かせて」
私「2回目の彗星落下(雲突き破りシーン)で、完全に天才を感じた」
友人「………」
私「えっ」
友人「あーーーそこかぁーーー」
私「えっ 嘘、そこじゃない?もうここにつきるんだけど。ベタだよ?ベタなんだけどね、」
そう、ベタな手法ではあるのかもしれませんが、
1回目は、素直に映像美に感動。彗星=なんか綺麗な天体現象として、ただただ、流れ星を見るような気持ちで見ていました。
まさに、作中での東京のみなさんや、瀧君と同じ気持ちで1回目の彗星を見るわけです。
それが、ストーリーが進んで、あの彗星はメテオなんだとわかってからは、もう破滅の象徴にしか見えなくなってるんですね。
2回目はまさに、未来を知ってしまった瀧君と同じ、絶望的な気持ちで、冒頭あれだけ綺麗だと感じた彗星が雲を突き破るシーンを見ている自分に、鳥肌が立ちました。1回目と同じ映像なのに、こうも感じ方が変えられてしまうなんて。
それがお前のやり方かぁーーーーーーーーかんとくーーーーー私は今まんまと、まんまと作品にこんなにも、引き込まれて、キャラクターたちと同化していますよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーと、そんな気持ちで溢れていました。
友人氏には大きな共感を得られなかったのですが、このシーンで同じ気持ちになった方いたらほんと教えてください。ハンドシェイクしましょう。
【感想②】入れ替わりネタが主軸だけど、元に戻ることが目的ではないストーリー
「入れ替わりネタ」と聞くと、結構使い古し感が出ちゃう気がしますが、(個人的には)すごく新しい感じの使われ方をしていたところもぐっときました。
- 入れ替わりっぱなしじゃない
- 入れ替わらなくする目的のお話しじゃない
- 入れ替わることには、彼ら2人だけの問題じゃない、大きな意味があった
…というところが、安っぽくなりがちなところを全然そうさせないすごいところだなあとかみしめてます。
【感想③】ひぐらしかな?と思ったの私だけでしょうか?
三葉が田舎女子で、神社の巫女的ポジションっていう設定段階から、「梨花ちゃんなの?」と感じてましたが、飛騨高山あたりっぽい舞台とか、学生が破滅から村を救うために頑張る姿とか(こういうの弱い)、ひぐらしだ~!ってなってました。
これは共感してもらえなくていいんですけど、サヤちんが放送室から連れ出されてくとき、泣きながら「ごめんなさい」って言ってる姿が妙にリアルで、なんか苦しくなってここでも泣きました。
【感想④】後味すっきり、もやもやが残らないさわやか作品で、オススメしやすい
あと私が好きなヨシナガさんの以下のコメント。
「君の名は。」を鑑賞。今までの新海作品で一番ポップ(大衆から数字を取れそう)な作品ですごかった。シン・ゴジラも良かったし、今年の邦画は本当にすごい…。 pic.twitter.com/FAPip2gSGS
— 吉永龍樹(よしながたつき) (@dfnt) 2016年9月6日
新海誠監督の作品、他は「秒速5センチメートル」を見たことがある程度だったのですが、そちらを彷彿とさせるシーンが本作中にあまりにも多く、ラストシーン、瀧君と三葉がすれ違うところ、非常に不安にさせられました。
大丈夫?これちゃんと、ハッピーエンドにしてくれるの?と。
ここがハッピーエンドでまとまったからこそのこの評判と思いつつ、この終わり方は監督の本位だったのだろうか?と勝手に勘ぐってしまうところだったので、ヨシナガさんの「数字取りに行ってる」で納得感を得ました。
とにかく、2人が出会えて、再会できて、よかった。
人にすすめたい、人の感想が聞きたい、もっかい見たい
今はこんな気持ちです。
観てよかったー。
1回目と2回目の彗星落下のシーンの見え方の違いが、とにかくこの感想ブログで語りたかったことです。
面白かった。